蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

1960年の大阪の一角を描いた

太陽の墓場


大島渚監督の古い映画を放映してたので観た。
凄い俳優がいっぱい出てたので
顔ぶれを見るだけでも価値がある。
そしてご覧のように、舞台となった町に興味がわいた。
ストーリーは無視して俳優紹介。
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ジャニーズにいそうな甘い顏の少年
私、この人のミニ・コンサートが
 アリオ鳳であった時、見に行き
 さらば地球よ~と歌い始めた時から
満員の観衆から大合唱となり
大感激したのを覚えています。
若き日の ささきいさお
主役です。 
(以下、敬称略)



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悪役、善人なんでもこなせる人。
私が初めてこの人を見たのは
正しい態度を貫く高校教師の
役だったので、そのイメージが
ずっとあるのです。
大島作品の常連だった人。





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テレビではカッコイイ役が
多くて素敵なんだけど、
大島作品では「青春残酷物語」
でも、この映画でも
紙屑のように殺される役だった。






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この映画のヒロイン
西成のドヤ街でたくましく
ギラギラと生きる娘。
炎加世子と言う女優さん。
この三白眼で見つめられたら
(睨まれたら)動けなくなりそう。






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名優に違いないけれど、どんな
映画に出てたか、今思い出せるのは
飢餓海峡」くらい…
「超高層のあけぼの」にも
出稼ぎ作業員の役で出ていた。
庶民の役が似合う人だ。





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北の国から」の五郎さん、
若大将シリーズの青大将、
トラック野郎や網走番外地
そして「若者たち」の長男







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個人的には「鬼の棲む館」で
新珠三千代の誘惑に負けてしまう
青年僧の役が印象に残ってる。
私、こういうシチュエーションが
好きなのよ。あはっ。
この人も大島作品の常連だった。





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この人、東大卒だそうで。
もっとも一浪。受験生の中に
同姓同名の人がいて、その人は
合格。その人と間違われたとか。
その人は(確か)後に
埼玉県だったかな、県知事に
なられたと「徹子の部屋」で
話していたのが印象的。



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色んな映画やドラマで見ているけど、
私が一番印象に残っているのは
「夜の河」でヒロイン(山本富士子)に執拗に迫る呉服店主の役。
その悪友役の山茶花究とともに
上手い役者だなと思った。





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となりのトトロ」のカンタの家の
優しいお婆ちゃんの声の人。
日本女性と黒人米兵との間に
生まれた姉弟を描いた
今井正監督の「キクとイサム」で
名もなく貧しく、しかし
二人の孫を慈しみ力強く
生きている老婆の役は必見。
魂が揺さぶられます。


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若き日の津川雅彦
昔、デビ夫人との噂があったり
なんとなくイヤラシそうで好きでは
なかったけど、名優と呼ばれるに
相応しい風格も出てきた。
きっと努力があったのだと思う。






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黒澤明監督の「七人の侍」で
菊千代(三船敏郎)に馬鹿に
されながらも、戦闘で倒れ
最後は菊千代の腕の中で
死んでいく百姓の役、
あれはこの人の財産だと思う。





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その黒澤明の作品「用心棒」で
その他大勢のやくざの手下役に
一人だけやけに目立つ大男がいた。
羅生門綱五郎と言う名前らしい。
似てるので、あれ?思った。






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おなじみ「刑事コロンボ」の
初代の声の人。
「現代やくざ 血桜三兄弟」で
荒木一郎さんに殺される
鉄砲玉の役が印象的。
噛みつきそうな顏してる。。。





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ちょっと分かりにくいけど、
いつも悪役を演じてるのに
何故か悪役のイメージが薄い。
(個人的にですが)
太ってる人って、どこかに
善人の匂いがするのよ。ほほ…





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浜村淳ではなく、浜村純
「祭りの準備」での若い娘に
血迷い、あげく捨てられて
首を吊る老人の役が印象に残る。
ただ老人ではない役が衝撃だった。
(ところで、この場所は何所だろ?)
地下鉄への出入り口のようだが。
向こうにうっすらと通天閣
見えている…


他にも藤原鎌足が出てた。それから、顏を知らないので
分からなかったけど、永井一郎さんも出てたようで。



津川雅彦が手にしてるものに注目。
歌本と言うのかな。「明星」や「平凡」の
付録としてついていたのかな?(よく知らない)
主人公が見ていたのを津川が取り上げて。
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一番印象的なシーン
ここは?
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此処は何所だろ?(画面の左に大阪城があるのです)
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この高架はJRか、南海か?
50年以上前の映画なので(当時の大阪を知らないし)
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この映画、1960年の作品なのです。
翌1961年にいわゆる「釜ヶ崎暴動」が起こっています。
何に対して一触即発なのか、感情むき出しのままで
生きざるを得ない人々を描いています。