蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

美術館で高倉健、炸裂!

西宮市大谷美術館「高倉健 追悼特別展」



西宮市にある大谷美術館で5月27日まで「高倉健展」を
開催中と言うので行ってきました。

2014年に亡くなった高倉健の追悼特別展が
2年前に東京ステーションギャラリーを皮切りに
全国で巡回されていて、今回は西宮で。
この後、福島県いわき市立美術館で終了のようです。
イメージ 1


阪神香櫨園駅から歩いて7~8分
芦屋市に近く、周りは高級住宅街です。
毎年ここで「ボローニャ国際絵本原画展があって
結婚前は何度か来たことがあるのですが、
結婚後は初めてで、ちょっと迷いました。
イメージ 2


展示内容は実は映像が中心で、すべて見たら
2時間以上かかります。(私、3時間近くいたわ)
ここは第一展示室の入り口 この先に
壁一面のスクリーンが待ってます。
イメージ 3


さて、これが昨日お見せしたドヘタな説明図
広いフロアの前、左右の壁全てがスクリーンになっていて
東映仁侠映画モンタージュのような構成で
映像が次々に現れます。
(犯人のモンタージュ写真のモンタージュとは違います)
音声も重なり、物凄い迫力で迫ってくるのです。
これ、写真に撮りたい!と思ったんですけど
撮影不可で、よっしゃ描いてやれ!と
意気揚々で描き始めて、ヘロヘロになって…
この無残な絵…
迫力のスクリーンをぜひ実際に体験してほしい!
イメージ 4


3年前に東映チャンネルの無料放送の時に
録画した映画で「健さん」を堪能してくださいませ。
(録画表示を消し忘れてますが)
イメージ 5


この作品では健さんはヤクザではありません。
料亭の跡取り息子でした。
イメージ 6


実母が死に父親が後妻(荒木道子)を貰ったことで
グレだして…刑務所送りになって…
刑期を終えて実家に寄ってみると
実父は亡くなり、継母はとても良い人だったけど
地震関東大震災)で目が見えなくなっていて、
健さんは身分を偽って板前として働くことに。
イメージ 7


以前助けたことのある田舎娘が芸者になっていて
健さんと再会。藤純子です。綺麗です。
イメージ 8


姉さん芸者の三島ゆり子
私、この人を中学生の頃から知っているのです。
学校で観た、原爆症で亡くなった少女を描いた
千羽鶴」と言う映画に出ていました。
イメージ 9


この映画の中で私が一番印象に残っているシーンです。
一時、ブログのヘッドにも使っていました。
これ、何のシーンかと言いますと、縁日で
当時の流行歌の楽譜のようなものを、書生風の
津川雅彦から買っている場面です。
イメージ 10


地元の利権か何かを巡って、何かと親身になってくれていた
叔父(中村竹弥)が卑劣な闇討ちに遭い
イメージ 19


健さんは相手側に一人、殴り込みを。
先輩板前の池部良が「お供させて頂きます」
イメージ 11


健さん、やっぱり彫り物が似合う
イメージ 12



これ、別の映画です。
たしか「緋牡丹博徒
イメージ 13


これは「網走番外地 知床岬の決闘」
このシリーズの健さんは、どこか寅さんに似てます。
「飛行機みたいにデカいもんが何で空を飛ぶんだ!
降ろしてくれ!俺は泳いでいく!」とわめいて
スチュワーデスに取り押さえられている場面です。
イメージ 14


キネマ旬報 2015年1月下旬号
イメージ 15


美術館の中で唯一撮影可だった展示物
イメージ 16


買ったもの
左、一筆箋 右、マグネットです。
イメージ 17


さっそくメモ用紙に使いました。
「わさび、麦茶」と買うものを(普通は)書くだけですが、
「ワサビ、麦茶、切れております。買い足し宜しく
お願い致します」なんて丁寧になります。
イメージ 18


もちろん仁侠映画でない作品も多いです。
新人時代の出演作品のスチール写真や台本や
東映撮影書の身分証明書などの展示物もあります。
「恐怖の空中殺人」と言う映画のスチール、
一緒に写っている女性は江利チエミ

後年の「幸せの黄色いハンカチ」「八甲田山」「駅」
「野生の証明」「新幹線大爆破」「君よ憤怒の河を渡れ」
から「鉄道員」「あなたへ」まで
ほとんどの作品を(映像で)網羅しています。
大スクリーンから(私が身体を使って測ると)
幅3、5メートル 縦1,2メートルほどの
スクリーンやテレビサイズのスクリーンに
1分単位くらいで映像を楽しめます。
1度、実物を見てほしい。
私、入館が午後1時22分で(途中、喫茶室で
15分ほど休んだけど)美術館を出たのが
午後4時でした。