蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

志麻姐さんには敵わない

極道の妻たち

東映チャンネルの無料放送の日に放映していた「極道の妻たち

岩下志麻。この整った美しさと凄み。
私は今でも不思議でならない。
松竹の大看板女優だったこの人が何故、
とうとう、寅さんのマドンナにならなかったのか?
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ストーリーは、よく分からん(おい)
一口で言えば、美人姉妹がやくざの抗争に巻き込まれる話。(か?)
ヤクザ同士の抗争の顛末は「仁義なき戦い」を観てもよく分からなかった。

刑務所に入っている夫(組長)の帰りを待ち、
組を統制している切れ者の姐さん。
マッサージ中。背中にこんな彫り物が。
かって新地のナンバーワンだった姐さんは、女磨きにも余念がない。
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この女優が誰かは知らない。
おそらくこのシーンだけに登場している。
極道の夫の為に坊主にさせられた女で、この映画のテーマを吐いている。
「極道と一緒になったんやない。惚れて一緒になった男が極道やったんや」
男を見る目のない女の悲劇だ。(あえて言わせてもらうわ)
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その極道の妻でありながら悲壮感のなかった人。
この女優さん、なんて名前だっけ。昼ドラに出てたね。
(実は名前の読み方が今も分からない。<(_ _)>)
「私には極道の女房なんか勤まらへん!」とわめき倒しながらも
陽気なところのある女性で、夫の成田三樹夫と息子と
仲良く暮らしてる。けっこう幸せな家族みたいだ。
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姐さんにとってはクズ同然の男。(世良公則
堅気の男と結婚して幸せになってほしいと願っていた
可愛い妹を、手籠め同然に自分の女にした男なのだから。
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その妹(かたせ梨乃)は本気で男に惚れていた。
この映画の最大の見せ場が始まる。
壮絶な姉妹喧嘩が。
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かたせ梨乃は、最初は清純な娘と言う設定なんだけど、
清純には見え…
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妹の心情にようやく理解を示す姉。
しかし、それは姉妹の決別を意味する。
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二人の喧嘩の一部始終を隣の部屋で聴いている男たち。
ここでこのシーンを挿んだのは、この映画の手柄だと思う。
(おっ、手前の御仁は福本清三さん)
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姐さんがひたすら出所を待っていた相手。
佐藤慶。このシーンだけに登場。そして…
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実は最初の写真は、この映画のラストシーンのショットなのです。
この時、姐さんの胸に去来したものは…

(これは冒頭近くのワン・シーン)
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世良公則の子分の一人。世良の子分は素直そうな若者ばかりだった。
この映画を録画しようと思った理由のひとつ。
この人が出てたと知ったから。
誰か分かる?このさわやか兄さん。
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はい。こうなりました。
萬田はん、殺生でんがな~。
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志麻姐さんで始まったのに、何故かミナミの帝王で終わってしまった。
どちらも大阪が舞台。
大坂、どんどん変わってます。
そんなに物騒な街ではない、と信じたい。。。