オットー・プレミンジャー① 俳優編
ちょっと前に「バニーレイクは行方不明」と言う映画を
CSで放映してたんですが、解説の町田智浩と言う人が
監督のオットー・プレミンジャーは俳優たちに非常に厳しい
人で、あまりにも厳しいので、ドイツの捕虜収容所の
厳しい所長役に選ばれたとか言っていました。
それがこの映画「第十七捕虜収容所」
見ているとあるアクション映画を思い出しますが、
それは後ほど。
そのオットープレミンジャー
実に堂々たる所長ぶりです。
この役でオスカーの主演男優賞を受賞しています。
で、あまり印象に残らない顔のイメージですが。
「麗しのサブリナ」でも兄貴役のハンフリー・ボガードより
二枚目なのに、ボガードの方がずっと印象に残っています。
この映画でも「なんでオスカー?」
この若い二枚目、はい「おはようフェルプス君」って
大平透にテープで声かけられてたピーター・グレイブス。
この俳優もなかなかの二枚目ですが、実は映画監督
「ドクター・モローの島」や「「ファイナル・カウントダウン」
を撮っています。
右のギョロメの獣みたいなオッサン、
この映画の中で一番目立っていました。
陽気なムード・メーカーで元気に暴れまわっています。
この俳優、ロバート・ストラウス、この役で
オスカーの助演男優賞にノミネートされています。
受賞に至らなかったのはストーリーに絡む役では
無かったからでしょうか。
2名の捕虜が脱走を企て、狙撃されたところから話は始まる。
捕虜たちは色んなものを持っています。
どこからか手に入れたラジオとか。
ヒトラーを茶化す者もいたり。
このオッサンたちは女性の捕虜たちに接近したり…
主人公は色んなものを隠し持ってた。
手違いでこの収容所に将校が一時収容されることに。
ダンバー中尉。
列車爆破を実行したことを捕虜たちに放すが、その話が
所長側に筒抜け。その他にも情報が全て所長に漏れていく。
スパイがいる。そして主人公が疑われる。
リンチに遭うんだけど、これがリンチに遭った顔か?
今なら(表現が)もっと凄まじいのでは。
この後はスパイ探しになるので割愛
主人公は拘束されていた中尉を助け出し、そして
先にトンネルを使って脱走。(あ、順番が逆だわ)
この辺り、「大脱走」を思い出す。
「大脱走」はこの映画のオマージュなのかも。
そして後に残った捕虜たちの一人は
「ジョニーの凱旋」を口笛で吹いて仲間の脱走を祝うのです。
悔しがるシェルバッハ所長。。。
オットー・プレミンジャーの顔を見たくて
観てみた映画でした。なかなか面白かったのですが、
途中から「大脱走」に似てるかな…と
思い出して、そうなるとアクション満載だった
「大脱走」と比べてしまって、地味目の
この映画は損をしてるなあと感じる。
映画って(いつ観るか)が大きなポイントなんだ。
「大脱走」以前だったらきっとすごく面白いと
感じたかも知れないし。
その証拠に監督のビリー・ワイルダーも監督賞に
ノミネートされているし。
オットー・プレミンジャーに関して言えば
見事に俳優としての責務を果たしています。
「大脱走」の所長と比べたら冷酷そのものでした。
「大脱走」の所長は性格が優しすぎましたね。
ちゃんと動画もありますが。
(ジョニーが凱旋する時)