ヒース・レジャー「ROCK YOU!」
ROCK YOU!
私事ですが、孫の誕生を記念して、孫には
こんな若者になってほしいと言う願いを込めて、
元気と勇気が炸裂の、サクセス・ストーリーを紹介します。
原題を直訳すれば「騎士の物語」
中世イングランドの話
ROCK YOUってどんな意味なんでしょう?(邦題か?)
最初の頃はね、何だか主人公、バッチイのよ。
左が主人公のウイリアム
右の二人は仲間のローランドとワット
三人ともある老騎士の従者なんだけど、騎士が武術大会に
出場する旅の途中に急死してしまい、
ウイリアムは身分を偽って、騎士として
武術大会に出ようと決意する。
大会の地へ向かう途中、後ろから全裸の男が
何事も無いように普通に話しかけてきた。。。
この男、名前はジェフリー・チョーサー
えっ?と思った人は文学・歴史好きですね。
旅の仲間が増え、大会では修行の甲斐があって勝ち進み、
麗しの美女ジョスリン(ネル)に一目ぼれ。彼女は貴族。
このファッション… 中世にあり?
おっと、恋敵も登場。
アダマー卿
安く鎧を作ってくれる鍛冶屋はいないか。
未亡人鍛冶屋のケイトは気は強いけど腕は確か。
ばくちが好きで(それで負けて身ぐるみ剥がされてた)
口の達者なチョーサーは文才も一流
ウイリアムの紹介口上も、お手のもの
競技相手は黒太子エドワード
彼は負傷しているが棄権だけはしたくなかった。
男気で相打ちにしてやるウイリアム
ディスコ・ダンスみたい
大会で勝ち進み
恋人とも一夜を共にし、順風満帆…
ローランドは目立った活躍はないけど、頼りになる仲間で
鍛冶屋のケイトと息も合う。映画ではこれ以上の進展は
ないんだけど、個人的には、二人に恋に落ちてほしい。
戦争未亡人のケイトに幸せになってほしい。
ロンドンに来たウイリアムには尋ねる場所があった。
チープサイド、貧民街と言うようなニュアンスに
受け取ったけど、間違ってたらスミマセン。
ウイリアムはすでに人気者になっていたので、
少女はちょっとビックリ、ちょっと嬉しい。
貧しい屋根職人だった父親は、息子の人生を開かせるため、
騎士の元に預けることにしたのだった。
父は眼が見えなくなっていた。
(息子さんの言伝てを)と伝えるその声で
息子の帰還を知り、再会を喜ぶ父子
だが、その様子をこいつが見てた。
身分詐称の罪で公開処刑
首が飛ぶかと思いきや
この人の登場。
処刑は中止
さあ決戦の場へ。
アダマ―卿の従者
悪役登場
こちらはチョーサー
ジョスリンがウイリアムの父も連れてきていた。
卑怯なアダマ―によって負傷したウイリアムは
鎧を脱ぎ
いざっ!
アダマ―、一巻の終わり
凱旋するウイリアム
この人も拍手しているのが何だか嬉しい。
人目をはばからぬキスシーンって
ハッピー・エンドのアイコンなのね。
かくてチョーサーは書くのです。
ボッカチオが「デカメロン」を書いたように、
「カンタベリー物語」を。
(映画では説明ないけど、きっとこれでしょう)
主人公は明るく元気で、自分を信じ、夢に向かって進む
勇気を持って、友情に熱く、恋に純情、弱い者には優しく、
強いものに負けず、あれっ誰かに似てる。
「三銃士」のダルタニアンみたい。
こういう主人公は時代を超えて愛されるんでしょうね。
この映画のタイトルを以前チラッと何かで見て
そのまま忘れてたんだけど、CSで放映されてたので
観てみたら、本当に元気、勇気が湧いてきました。
お薦めの作品です。
ただ、主役のヒース・レジャー、この映画の後
「ブロークバック・マウンテン」でオスカー候補になり
ブレイクしたんですが、2008年に急性薬物中毒で死亡、
受賞しています。残念でなりません。
追記
この映画の音楽にクイーンの曲が使われているとは
知りませんでした。あまり興味が無かったから。
そういえばダンスのシーンなどディスコみたい。
2018.11.26