蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

佐藤正午「月の満ち欠け」

157回 直木賞受賞作


先日、直木賞を受賞した佐藤正午の作品です。
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姉がこの作家のファンで貸してくれた本です。
姉には申し訳ないけれど、私にはちょっと…
気持ち悪い小説だなと思ってしまった。
(このブログを読んでくれてる姪っ子へ、
お母さんには内緒にしてね)
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ラストを感動と読む人もいるけれど(ネットで見た)
私には益々気持ちが悪かったのです。
佐藤正午はベテランの作家で、今さら直木賞
ないだろうと思われるのですが。
文章は流石です。すらすら読めます。
一人の女と三人の男の時空を超えた関係が
描かれているんですが、女が一人の男を求めて
何度も生まれ変わって、別の男のもとに現れる…
生まれ変わりなんて信じない私は
それじゃ、今この瞬間は何のためにあるのか
と思ってしまいます。
佐藤正午ファンにはたまらなく面白い小説だと
思いますが、以前貸してもらった「身の上話」の方が
私には面白かったです。

ところで、生まれ変わりや人の体が入れ替わったり、
タイムスリップが、ごく普通に文学に
登場するようになったのはいつ頃からだろう?
あ、大昔からか…




9月29日の月
上弦の月はその前日でした。
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ちなみに次の満月は10月6日です。