蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

48才のオッサンと怖くないゴジラ

「四十八歳の抵抗」


20歳の頃、石川達三の小説を何冊か読んだことがある。
石川達三は第一回の芥川賞の受賞者だが、私が読んだ本は
どれも通俗小説のようだった。
これは読んだことがないけど、きっとこれもそうだろうな。

ごくごく普通の中年サラリーマンの家族の食卓風景。
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主人公。私が持つ山村聡(以下敬称略)のイメージは理想の父親。
これは子供の頃に見ていた「ただいま11人」と言うホームドラマ
の父親役から来てるのだけど、小津安二郎の「宗方姉妹」や
成瀬巳喜男の「舞姫」などでは、どちらもヒロインの夫だけど、
時代(終戦)に着いて行けない、インテリで自分勝手な
嫌なオッサンを演じていた。
この映画ではタイトル通りの四十八歳。
初老の域なんだって。この年で。(当時 1956年)
でもね、私より一回りも若いなんて、見えないわ…
やっぱり当時は四十八歳は初老か。。。
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主人公の娘。若尾文子。可愛い。
私、かなり小さい頃から若尾文子を知っていた。
祖父母に連れられてよく邦画を見に行って、この人を見ていた。
その頃の若尾文子のイメージは(失礼だが)ポルノ女優だった。
若尾文子が数人の男に担ぎ上げられて拉致されるシーンが
頭に焼き付いている。(映画好きの友人によると
それは「処刑の部屋」と言う映画らしい)
「こんな映画を子供に見せて」とぼやく祖母と
「ええやないか」と言う祖父が映画館でよく喧嘩をしていた
と、姉が思い出を語ってくれた。私は覚えてないなあ。
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自分の娘より若い、この娘に主人公は夢中になって行く。
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ちょっとキツイ表情を撮ってしまったけれど、理性ある部下の女性。
彼女の弟と主人公の娘が恋仲になっている。
この女優は小野道子長谷川一夫の実娘です。
増村保造の「巨人と玩具」ではクールなキャリア・ウーマン。
吉村公三郎(この映画の監督)の「夜の河」では
ヒロインの陽気ではんなりとした妹を演じていた。
この2作品で印象に残っている女優さん。
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「いやらしい」と言うか「幸せそう」と言うか
「あわれ」と言うか…
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ゴジラ、エビラ、モスラ 南海の大決闘」


はい、ゴジラです。
加山雄三の真似して「僕はシアワセだなあ」とやってる?
良いのか! 本当にそれで良いのか、ゴジラ

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ゴジラとエビラの死闘。
しかし…海老の怪獣はないやろ。
どう見てもご馳走やん! 美味そうやん! エビラ。。。
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モスラに運ばれて、まもなく破壊される島を脱出する島民たち。
真ん中の島の娘は水野久美。どう考えてもミス・キャスト。
東宝特撮映画の女王、水野久美に、この役は似合わない。
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この俳優さんのお名前が分からない。(上とは別の作品です)
モスラ」にも出ていた。東宝映画でよくお見かけしていた。
私、この人をテレビドラマで見た記憶がある。
お昼だったので、昼メロかな?
ヒロインをホテルに連れ込もうとする男の役。
(私、こんなシーンばかり覚えてるね)
子供心に「この人は何か悪い事しようとしてる」と感じてたわ。
この方のお名前、分かる方、教えて下さい。
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ゴジラって今年、還暦を迎えるそうで。♪ことし六十のおじいさん~ なのです。
                   どう見てもゴジラより山村聡の方が年上に見えるけど。

                   ゴジラVSオッサン  ゴジラの圧勝だわね。
                   ゴジラVSオバハン  これは分かりません。



追記
この記事、新着欄に載らなかったのです。怒りにかまけて、いつもの「何度目だ」に
アップしてみて、そうしたら類似の記事が何件か掲載されるでしょ。
同じ怒りをぶちまけている方(私より冷静だけど)がいて、その方の記事によると
この記事の中にNGワードがあるらしい。
それは上から6枚目の記事の中の「いやらしい」のようで。(写真もかな?)
「いやらしい」って、そんなに「いやらしい」かしらね?
「嫌らしい」なら良いのかしらね?いやらしい話ね。まったく。。。


伏字にしても載らない物は載らないので、伏字やめ。