蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

「妖精は花の匂いがする」

妖精は花の匂いがする

昭和28年の大映作品。面白い映画だ。作品の出来ではなく所々に
面白い見どころがある、と言う意味で。
まず、舞台。ヒロインが通う女子大。あら、このキャンパスは

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関西学院大学ではないの。つまり舞台は大阪(関西)
関西の私立女子大に通うヒロイン(久我美子)と教授(森雅之)の
恋の行方… ラスト近くでお互いが抱いていた感情を吐露するのだけど、
(この二人が一緒になることは無いな)と思っていたら、やはり別れが来た。
何故か簡単にラストが読めてしまう安易さ。

お次は、このシーン。中之島。 大川ですね。

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この女性は木村三津子と言う女優さん。「ライフ」の元カバーガールだと映画雑誌で
読んだことがある。役柄はヒロインの親友にして恋のライバル。道修町の製薬会社の
社長令嬢。ちょっと我がまま。 (あれっ、何故か書体と大きさが変わってる!)
この人の後ろ、画面の左に、なんと大阪城が見えています。

中之島のこの建物は何だろう?

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二人の間に見える建物。ここも中之島なんだけれど、現在こんな建物ありましたっけ?

原作はサンデー毎日の連載小説だとか。映画を途中まで観ていて「きっとつまらない小説
なんだろうなあ」と思った。だって本当につまらないストーリーだもの。
初めてタイトルを聞いた映画。こんな映画があったのか。
現在までに残らない映画のはずだと、つくづく思う。
ただ久我美子が非常に魅力的だった。この純粋で凛々しいヒロインを、
妖精と呼んで正解なんだろうか。タイトルが大仰すぎる気がする。

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もっと魅力的な表情を撮りたかった。テレビ画面を撮るのは難しいです。