岩波の記録映画「ある機関助士」
「ある機関助士」
鉄道の日(10/14)の前後に日本映画専門チャンネルで放映
列車を運休させて通勤、通学の足を混乱させてた頃の
国鉄のPR映画です。(我ながら、なんて嫌味な書き方でしょ)
画像の順番がバラバラであまり役に立たないレビューです。
常磐線のある若い見習いの眼を通して。
まだSLが現役だったのですね。(観光用じゃなく)
私は阪神間で生まれ育ったので、列車と言えば
電車しか知りませんでした。非電化の列車を
電車とは言わない、これがなかなか理解できませんでした。
(もちろん映画の中ではそんな説明はありません)
ナレーションをこの若い見習い少年がやってるのです。
彼は機関助士になるための学校に通っています。
うん?じゃタイトルに偽りが。
だってまだ助士じゃないんでしょ。その辺が分かりづらい。
授業中
これから事故対応の実地訓練
事故を後続の列車に知らせなければいけません。
発煙筒を焚いて。
私には上手く説明できません。
レールに取り付けている物を後続の列車に
踏ませて事故を知らせ列車を止める…
カウントアップですね。(私、ゲームでやってます)
当時はアナログ。速すぎてもだめだそうです。
注意力が落ちるからだとか。
水戸から上野へ。
これ、「踊る大走査線」のスピンオフ「交渉人 真下正義」
に出てきた。列車のダイヤを作成する仕事、
映画では「線引き屋」って言ってたけど、ネットで
「あれはスジ屋と言うんだ」って誰かが書いてた…
この映画が公開された時、まだ新幹線は
走っていなかったので、これは試運転
この新幹線につなぐ国鉄のPRなのかなと、ふと思った。
一番驚いた映像
当時は列車の中、禁煙じゃなかったのは覚えてますが、
運転士も業務中(運転中だよ)に喫煙出来たんだ。
列車は何分か遅れが出ていたようで、
遅れを取り戻す努力をする事、と言っていました。
尼崎の脱線事故以降はJRも私鉄も遅れ放題…
(事故を起こされるよりはマシですが)
無事、上野駅に到着
主人公はホームでキャッチボールのしぐさで緊張をほぐして。
そして映画はここで唐突に終わる…
演出はドキュメンタリー映画で知られた土本典昭
この映画、記録映画部門で数々の賞を受賞しています。
現在のテレビのドキュメンタリーとは違う部分が多々あります。
どんな?と言われると困るんですが、例えば音楽が重すぎる…
主人公の眼をとおして、と書いたけど、あまり(主人公を)
前面に押し出していないので、ナレーションが分かりにくく
記録映画としてどうかなと思うのです。
ただ、業務中の喫煙など、時代の記録として見ると
面白かったのです。通勤にSLを利用していたなんて。