蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

夫婦漫才

新歌舞伎座でコメディを観てきました。


ちと分かりにくいですが、
原作 豊川悦司
  演出 ラサール石井
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太地真央と中村梅雀の二人が夫婦で漫才をやる話
昭和がブームなのかどうかは知りませんが、
新歌舞伎座へ芝居を見に来る客層にとっては
懐かしくて共感を覚える時代設定でした。
戦前、戦中、戦後を二人で、喧嘩と笑いで
生きてきた夫婦と周囲の人たちとの人情喜劇です。
太地真央は、そりゃ細くて華やかで
中村梅雀エレキギターを披露し(上手いです)
テレビでは面白いなんて一度も思ったことのない
村上ショージが笑わせてくれるし、
正司花江のおとぼけぶりは流石だし、
吉沢京子吉本せいを思わせる女性を演じ、
川崎麻世は浮き沈みの激しい人生の中で
自分にとって一番大切な女を見つける男を三枚目に、
竹内都子は芝居ができるのを示してたし、
(私、この人に一番驚きました)
竹内都子は梅雀の母親役で、この二人なんとなく
体型が似てるので可笑しくて、母親が死んだ後の設定は
梅雀の弟子の役で出てきて、その時に
ちょいとハプニングがあったのです。
しゃべってる彼女のドレスのベルトが飛んだのです。
「おい、今、なんか飛んだで」と相手の役者
客席は大笑いでしたが、このベルトをつけながら、
彼女がこんなことを言ったのです。
「これはベルトやない。目印や」「目印?」
「ここから上が胸、ここから下がお腹や」
うーん、このセリフは…?
「今のはハプニングやろか、演出やろか?」
私と友人はヒソヒソと首をかしげたのでした。
吉本新喜劇の例のテーマ曲が流れて、吉本さながらの
ギャグ展開があったり、ともかく分かりやすい芝居で
商業演劇の真髄を見た思いでした。


難波から上本町に移転した新歌舞伎座ですが、
雰囲気は圧倒的に以前の建物の方が上でしょ。
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このビルの六階なんですが…
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ロビーに飾られていた文楽人形
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ここ4年間、この季節に観てたD.K.HOLLYWOOD
の芝居は今年は大阪公演がなく、いつものKさんと
ちょいとレトロ感のある芝居で楽しみました。



追記
みごとにバグってくれてますね。
何ざんしょ、このザマは!
YAHOO!