カムイ伝、ながやす巧…
京都てくてく②の続き
実は京都てくてく②には続きがあって、
御金神社のリベンジの後、ここへ寄ったのです。
歩いてすぐの所にあります。私はここがメイン。
私、ここで読みたい漫画があったのです。
4,5月にバイトしていた某(?)区役所は
堺市東区日置荘原寺町と言うところにあるんですが、
私、日置と聞いて咄嗟に浮かんだのが
「カムイ伝」
この壮大な漫画は日置(ひおき)藩と言う
領内で起こる物語なのです。
「士農工商」(この先を書いたらまた新出一覧にでないかも)
厳しい身分制度の中でもがく人間たちの争いが描かれています。
テレビアニメになった「カムイ外伝」は主人公のカムイが
忍びの世界から抜けたために追っ手たちとの死闘を繰り広げる
物語で、カムイが抜け忍になった理由は明かされていません。
私はカムイが何故、抜け忍になったのか、その理由を
知っています。「カムイ伝」には描かれていますので。
バイト先の地名で「カムイ伝」を思い出した私は、
それがどこに描かれていたか、もう一度確かめたくなったのです。
同行の友人が「とらんぷさんの好きな漫画、読んでて。私、
ちょっと少女漫画でも読んでるから」と私の好き勝手を
許してくれたので、心ゆくまでこの作品に浸れました。
これは私が持っている唯一の「ガロ」です。
「カムイ伝」の掲載誌です。
この一冊は出版元の青林堂から贈られました。
巻末に「読者サロン」と言うコーナーがあるんですが、
当時、女子高生(!)だった私の拙文が載っています。
漫画に関係のない投稿が多い中で純粋(?)に
掲載漫画の感想を書いた拙文です。
ま、興味のある方は古本屋さんなど探してみて下さい。
その後、ミュージアムの館内を散策していたら
漫画家さんたちの手を象った石膏やサインを
飾った部屋があって、そのサインの中で
一番感銘したのが、ながやす巧氏のサイン画でした。
ペンではないと思います。画材は何だろう?
筆のようにも鉛筆のようにも見えました。
実に繊細に丹念に。
これはNHKBSの「漫勉」
今年の2月頃に放映されたものです。
ブロ友さんがチラと記事に書かれていたので
観てみました。こんな番組があるのを知りませんでした。
執筆中の、ながやす巧氏
アシスタントは付けず、すべてお一人で
描かれていらっしゃるそうです。
ペン入れ
人物の顔、と言うより眼の描き方の変遷
ながやす巧と言えば「愛と誠」
私が初めて読んだ、ながやす作品は「少年サンデー」の
「牙走り」(きばしり)と言う作品で、この後すぐくらいに
「少年マガジン」で「愛と誠」が始まった記憶が。
早乙女愛は連載が進むにつれて美しさが増して行きました。