蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

10数年ぶりの試写会に

黄金のアデーレ


関西の情報誌「Lマガジン」の試写会に当たったので観てきました。
今日から公開なので直前の試写です。
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ご覧のようなストーリーです。(おい…)
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某試写室にて。
これくらいのキャパと人数。最適です。
(30人くらいの席数がありました)
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ざっとストーリーを話しますと、アメリカに住む某婦人が
オーストリア国家の所有するクリムトの名画を、真の所有者である
自分に返してくれとオーストリアを相手に裁判を起こして勝訴する、
そんな物語です。実話なのだそうです。
ものすごく分かりやすい映画でした。その分かりやすさのレベルは
大脱走」「クールランニング」級。だから見終ったあとは
感動と言うよりスカッとした。どちらかと言うとね。
ウキを読むと、裁判は2006年に判決が出て、その年に化粧品の
エスティ・ローダー社が買い取って現在はNYのギャラリーに展示されてるとか。
なにっ、このおばちゃん、自分の物になった途端に売り飛ばしたんか?
なんて思ったけど、そんな強欲バアサンじゃなく、自分の家には
この絵を置く場所が無いからと売却。その利益を色んな団体に寄付して
自分は相変わらず同じ生活を続けたとか。
ウイーンの裕福な家庭に育ち、幸せな結婚もしたヒロインの家族が
ユダヤ人であるが故に台頭してきたナチスに財産を没収され
置いた両親を残したまま夫婦二人で決死のアメリカへの脱出シーンなどの
過去と、法廷で証言する現在のシーンなどの画面の切り替えが上手く
実に分かりやすい。職人芸を観ているような小気味よさがある。
またヒロイン役のヘレン・ミレンが分かりやすい芝居をしてくれる。
CSで放映されていた「第一容疑者」と言う連続ドラマで女性刑事の
役をキリッと演じていて、私、ファンになったのです。
1945年生まれ。うーん、こんなカッコイイ婆さんになりたいなあ。