蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

ごめんね、チェーホフ

贋作 桜の園


今年も D.K.HOLLYWOOD の芝居を観た。
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場所は一昨年と同じ「道頓堀ZAZA」
スピード感のある洒落た笑いを追求する劇団。
(と私は捕えているのだけど)
今年は(あまりにも有名な)チェーホフ
桜の園」を下敷きにしたコメディなので
ともかくストーリーが分かりやすい。
没落した金持ちと台頭してきた成り上がり、と言う
構図を最初に現したのが「桜の園」なら
それを踏襲したりパロディ化した映画やドラマや
小説、漫画の類は数多い。
たとえば、原節子主演のコメデイ「お嬢さん乾杯」は
戦後の没落華族のお嬢様が、金の為に、成り上がりの
青年と見合いするが、やがて相手への恋心に気づいて、
別れようとする青年を追いかけてゆく話。
さて、「贋作 桜の園」のヒロインであるお嬢様は
少々腹黒くて、ある画策をして、三人の男を
桜の園」と呼ばれる庭のある自分の別荘に
招待するのだが、招かれざる客もどんどんやってきて
お嬢様の計画は迷走し、屋敷の中は大騒動…
しかし最後は丸く治まり、人情喜劇として幕を閉じる。

ヒロインを演じているのは、このポスターの真ん中にいる
白いドレスの女性、越川詩織さん。この芝居の作者でもあります。
劇団の代表者でもある越川大介氏(左上の人)とは実の親子です。
ちなみに越川氏の奥様であり、詩織さんのお母様は
声優の島本須美さんなのです。
ポスターの皆さん、きちんと盛装されてますが、芝居の中では別の服装です。
「この服も(しまむら)だし」なんてセリフが登場します。
つまり、セットが、ちとチープ。それが惜しい。
ZAZAも狭いのが難かな。もう少し広さが欲しい。
桜の園(桜の樹、1本でも良いから)も
もっと豪華に、と言うより贅沢であってほしかった…

私の贔屓の山口草太さんは(詩織さんの左隣りの人)は
今回も良い人の役。むしろM男。もっと暴れても良いですよ。
でも終わった後、握手してもらったし。
私をこの劇団の芝居を見せてくれた友人のKさん(カラオケ友達)も
川田誠司さん(下段右端の人。ユニークな役でした)の
お母様と話せて良かった、と。




感激の観劇の後、Kさんと二人でカラオケ。。。

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グリコの前で。
(また縦長で掲載ね)