蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

奈良、松伯美術館

上村松園の絵を見に行く


1月24日、黒猫さんから小包が届いた。
送り主はテレビ東京
美の巨人たち」のスタッフだって。
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暮れに放映してた「上村松園」の番組プレゼントに応募してまして。
当たる予感はあったのよ。
目いっぱい番組の感想を書いたから。
奈良の松伯美術館の図録と招待券
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でも期間は2月1日まで、って。
1月24にに送ってきて。なんと切羽詰まった贈り物だ!
空いてる日は1月31日と2月1日だけやん。
本来ならこの両日、私は大東市の文化ホールで
「のど自慢」の予選と本番に出場してるはずなんだぞ!
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幸か不幸か、「のど自慢」ダメだったから…
登美ヶ丘に住む友人のKさんを誘って美術館へ。
寒かったけど良いお天気で。
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美術館のある登美ヶ丘一帯は閑静な住宅街で。

展示館は撮影禁止なので、お庭拝見と行きましょう。
「逍遥の小径」と書いてます。
「逍遥」とは散歩のようなものですね。
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竹やぶもある。。。
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向こうの少し山肌の露出した小山が
若草山だとKさんが教えてくれた。
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この美術館、元は近鉄の社長の邸宅だったとか。
本当のお金持ちは庭に金を掛けるわねえ…
久保惣美術館もそうだったわ。
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茶室です。
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この煙突の風情…
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美術館そばの大渕橋
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松伯美術館は日本画家の上村松園、松篁、淳之の
3代の作品を展示している美術館で、
番組で紹介されていた松園の「楊貴妃」もある。
(以下、図録で紹介)
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楊貴妃」の下絵
下絵には絵描きの業が見えてくる
(と私は思う)
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私が一番魅せられたのは、この下絵
完成作品より美しいと感じた…
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昨年亡くなられた宮尾登美子さんの「序の舞」を読んで
上村松園の人生を知ったのは20代の頃。
女性初の文化勲章受章者であり未婚の母となり、
スキャンダルやスランプと闘いながら、絵を描いて生きた人。
松園一人の人生を映すには、この美術館の静けさは似つかわしく
ないような気もするけれど、松篁、淳之の絵の穏やかさには相応しい。