蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

スローな武士にしてくれ

NHKの宣伝のようなドラマなのに
ワクワクさせられました。



今、選挙の期日前投票の案内の仕事やってます。
終わって帰宅したら、ダンナが珍しく時代劇ドラマを見てた。
この前日にBSで「七人の侍」をやってて
ダンナ、それを見て大感動したらしいのです。
(「七人の侍」を観たことが無いなんて!)
以後「用心棒」「椿三十郎」「蜘蛛の巣城」を録画してます。

そんな訳でBSでやってたこのドラマも興味津々で見てまして。
NHKの最新技術の宣伝みたいなドラマでしたが、ドラマ部分が
後半に見せ場を作っていて、なかなか面白いドラマでした。
主役は内野聖陽(うちのまさあき)
殺陣は一流なのにセリフがダメで、斬られ役を続けている主人公
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NHKが4Kや8Kに対応できる最新技術を導入した時代劇の
パイロット版を作りたいと京都の映画撮影所にやってきて
新選組」を作りたいと申し出る。
技術ラボの主任、田所(江本祐)が時代劇オタクだったので。
主役に抜擢されたのが、斬られ役者の主人公。
この主人公、セリフが満足にしゃべれない役者で、
主役の近藤勇も一切セリフのない役になっていた。
「セリフの無い近藤って前代未聞や」
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竹林の中でこんな撮影ができるのはドローンのおかげ。
色んな最新機材も登場しますが、視聴者の一人である私は
そんなものにあまり興味はなく、ドラマを見たい。。。
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時代劇スター、里見浩太朗役の里見浩太朗
ここでは主人公に斬られる役を引き受けて。
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主人公の殺陣を見守るスタッフ
見事な殺陣で一発OKだったのに、左の撮影所長(伊武雅刀
のとんでもない失態のおかげで撮りなおし…
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次は近藤勇の20秒で十三人斬りのシーン
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ここでもこんな機材などが活躍
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池田屋のシーンで近藤勇を飛ばせる事を提案する監督の国重
石橋蓮司)は、近藤と志士の中の剣客、望月亀弥太
一騎打ちさせることに。スタッフが「望月は史実では
生き延びます」反論しても平気。
石橋蓮司、味のある俳優になりましたね)
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「一度ワイヤーアクションをやってみたかった」と言う国重
「カメラマンも飛んでもらう」断るカメラマン(本田博太郎)に
「役者が飛ぶ言うてるねん。カメラマンが
飛ばんでどうするんじゃい!」
「やらせてもらいますう。飛ばせてもらいますう」
本田博太郎の外連味のある演技、好きです)
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主人公の妻(水野美紀)は元くノ一女優
アクションの切れは今も健在
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撮影所に差し入れを持ってきて
お遊びでこんなシーンも。
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ハリウッドで活躍中で、たまたま日本にいて田所に呼ばれて
撮影に協力しているカメラオペレーターのラオウ(通称)
は、この連中を見てただ驚くのみ。
「ここにはこんな奴ばかりいるのか」
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二人が飲んでる店の名前が「銀のこし」
銀のこし、とは撮影用語の一つで、詳しくはウキで。
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大部屋俳優の一人で主人公の親友でもある城太郎(中村獅童
は「ええ夢みさせてもろた。また斬られ役に戻るわ」と
吞気に言う主人公が許せない。
「わしら、どれだけあんたが羨ましかったか!嫉妬したか!」
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映画「蒲田行進曲」にも登場する有名な階段落ちのシーン
落ちているこの俳優さんは本物のアクション俳優でしょうね。
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近藤に切られて壮絶に死ぬ宮部鼎蔵役のベテラン、峰蘭太郎
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ここで意外な展開が。
獅童、演ずる望月亀弥太(土佐脱藩)が近藤に
「名を名乗れ」と問うたのだ。
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監督やスタッフ役者の衆目の中で近藤が乗り移ったかのような
主人公の熱弁、熱演「新選組局長、近藤勇である」
カメラを止めるな!(と監督は言わなかったけどね)
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竹林での失態の後、しばらくはスタッフのために
撮影所の隅で甘酒など作ってた所長が
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驚くべき次の仕事を二人に告げる。
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で、ラストシーンは
まんま「蒲田行進曲」やん!
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テーマ曲は、もちろんこの歌でした♪



ドラマの初めの方に出てたので写真撮れなかったけど、
福本清三も出てました。このドラマの主人公って、
どうしても福本清三がモデルと思ってしまいます。
その福本清三が初主演の映画「太秦ライムライト」も
CSで放映してたので観てみました。
気力があればレビュー書きます。
(4月8日まで無理かな。今日は休みだったので)