蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

ルーブルとばしてマグリット

京都市立美術館へ



良く晴れた空の下、この行列は
(1時間半待ち)
イメージ 1


京都の岡崎にある市立美術館の
イメージ 2


2つの展覧会
イメージ 3


上の行列は「ルーブル美術館展」の方。
マグリット展」は10分くらいかな。チケット売り場まで。
そのまますぐに入場できたけど、館内はやはり凄い人の数。
イメージ 4



この絵のタイトルは「ピレネーの城」(これはポスター)
マグリットの作品の中ではまだ関連性のあるタイトルで。
「大家族」「白紙委任状」「世界大戦」など
タイトルと絵に何の意味もありません。
イメージ 5


私がマグリットの名前を知ったのは高校生の頃で、どこで知ったかと言うと
少年マガジン」や「少年キング」での特集記事。
その頃、少年誌はどういう意図なのか、昭和初期の探偵・冒険小説やら
外国の怪奇短編小説やら、シュールリアリズムの画家たちの特集を
数年間に渡って世に送り出していた時期がありました。
全共闘世代が暴れていた時代かな?漫画(まず少年漫画から)が市民権を
得だした頃、少年誌を読む世代の年齢が上がってきて
「右手にマガジン、左手に朝日ジャーナル」などと言われた時代。
朝日ジャーナルも現在はすでに廃刊)少年誌の模索の時代ですが、
私には、現在の少年誌より遥かに面白い企画記事が満載だった当時の
少年誌の輝きが、リアルタイムでそれを読んできた世代として誇らしいのです。
江戸川乱歩小栗虫太郎橘外男新橋遊吉、サキ(小説家)らの
小説を一流の漫画家たちの手で漫画化された作品を読み、
ダリ、エッシャー、エルンスト、キリコ、マグリット(画家)らの
斬新で奇抜な絵を教えられて、青春期に出会った、これらも
異端の作家や芸術家のパッションに胸躍らせていたのです。

それから45年ほどの時が過ぎ、本物の絵に出会い
時の流れの速さだけを感じ、自分の中で情報量の多さを整理しても
感動には繋がらなかったのです。決してマグリットのせいじゃない。。。