暮れに美術館で石膏デッサンする
その裏手に回ると
美術研究所がある。
私がそこで描いた石膏デッサン
(とは言い難い代物)
大阪市立美術館には70年近い歴史を持つ公立の実技研究所があります。
そこに通っている友人から12月25~27日の3日間で石膏デッサンの
公開講座があると教えられて受けてみることにしました。
(うちの会社の仕事納めは26日なんだけどね)
私、石膏デッサンは高校と短大時代に1回くらいしか経験がなくて、
その時思い知ったのは、私のは石膏デッサンではない、と言う事。
40年経って今また同じ繰り返し。ちっとも進歩してない。
「線ではなく面」「感覚、印象で描くな」「計測せよ」
わあ、どれも苦手! 計測しないから途中で矛盾が出る。明暗がハッキリしない。
画像検索するといっぱい出てきます。上手下手は一目瞭然。
凝り固まった観念を打ち砕いて、新しく技術を習得するには3日は短すぎる。
廊下に過去の優秀作品がズラリと展示されていて、時々、参考のために
見学していたけれど、木炭紙が変色している作品があって、見ると
昭和33年とサインが入っている。それが最近の作品と肩を並べてる。
石膏デッサンって古びないんだ、と思ったと同時に別の事を思った。
上手い石膏デッサンには進化が無い。(わっ、言ってしまった)
それって楽しいの? (そんな御託は上達してから言え)
検索すれば私の疑問に対する答えはいっぱい見つかる。どれも正解。その人の。
結局、自分で見つけるしかない。
この美術研究所は木炭デッサンが中心で、石膏の頭部デッサンが前期、
半身が後期、裸婦デッサンと進んで絵画部、彫塑部へ進級するそうですが、
進級には2か月に一度のコンクールに合格しなければならず、合格の平均は
前期で1年半、後記で1年半、裸婦(人体)で3年掛かるとか。約6年…
私、もし入所しても死ぬまで卒業出来ないかも知れない。
ちなみに講師は中井英夫と言う立派な画家の方ですが、
同姓同名の著名人がもう一人いる…
その人物の著書
「虚無への供物」
読みかけのまま。何をやっても中途半端な私