蜃気楼のように

ヤフブ時代の遺留品

その店は35年前からこの場所にあって…

伽奈泥庵


天王寺美術館の帰りに、谷町線に飛び乗って
谷町九丁目で降りて、フラリと入った店。
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伽奈泥庵
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お天気の良い日ではなかったけれど、
それでも外は明るい。店内に比べると。
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色んな小物に囲まれて、ママさんは私に気付かず
私が声をかけると「ごめんなさい」と出てきてくれました。
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私は本当に料理を撮るのが下手くそで。
魚の形のプレートにカレーやフライが乗っています。
スパイシーで美味しいのに、この写真では伝わりません。
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アイスティ付き。
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店内は奥のテーブルにカップルが一組。
私、邪魔だったかな。
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フラリと入った、と書いたけど、実はこの店には
30数年前に何度かと、5年ほど前に一度来ています。
5年ほど前は、以前勤めていた地元のミニコミ誌の同僚だった
女性の個展が、この店であったので。
30数年前は…個人的な事なので割愛。
当時、店の床には砂利や砂が敷き詰められていて、その事を
ママさんに話すと「その砂利を取り除くのに苦労して」と仰っていました。
その他にも当時ですでに古い漫画本も置いてありました。
東浦美津夫「走れ朝風」だったかな、それを読んだのを覚えています。
(なんでこんな事を覚えているんだろう…)
テーブルの下には(私がその頃見てた類の映画、ルイス・ブリュニエルや
ファスビンダーらの)映画のパンフがたくさんあって、嫌でも
当時の事を思い出して柄にもなく感傷的になりました。
ああ、ここで、たった一人になりたいと。
ママさんにしてみれば迷惑な話ですが。